自分では気づけない文章のクセを、表記ゆれチェックツールで見つける
表記ゆれは「才能」ではなく「見落とし」の問題
推敲をどれだけ丁寧に行っても、自分の書いた文章の中にあるクセには気づきにくいものです。同じ語尾が連続している、同じ接続詞ばかり使っている、記号の使い方が章によって違う——こうした表記ゆれの多くは、文章力の問題ではなく、単に「何度も読み返しているうちに慣れてしまい、違和感を感じなくなる」という人間の目の限界によるものです。この手の見落としは、根性で読み返す回数を増やすよりも、機械的にチェックする仕組みに頼った方が確実に見つかります。
語尾の連続という気づきにくいクセ
「〜した。」「〜した。」「〜した。」のように、同じ語尾が3回以上連続すると、文章のリズムが単調になり、文章全体が幼く見えてしまうことがあります。書いている最中は内容に意識が向いているため気づきにくく、後から読み返しても、文章全体をひと目で見渡さない限り連続に気づくのは難しいものです。語尾のパターンを機械的に検出できれば、こうした単調さを効率よく洗い出せます。
便利な言葉ほど無意識に多用してしまう
「そして」「しかし」「とても」「なんとなく」「やはり」といった、使い勝手の良い接続詞や副詞は、書いている最中に便利さゆえ無意識に頼ってしまいがちです。一つひとつの言葉自体は問題ではありませんが、同じ言葉に頼りすぎると文章の輪郭がぼやけ、単調な印象を与えてしまいます。出現回数を客観的な数字で確認できると、自分がどの言葉に頼りがちなのかという執筆のクセを把握するきっかけになります。
記号・数字の表記ゆれ
波ダッシュ(〜)と全角チルダ(~)、三点リーダー(…)とピリオド3つ(...)、全角の感嘆符・疑問符と半角、算用数字と漢数字、かぎ括弧とダブルクォート——これらは見た目が似ているため、書いている本人も途中で表記が変わったことに気づきにくい代表例です。長編になるほど、序盤と終盤でこうした表記の一貫性が崩れやすくなります。
似たカタカナ語の混在
「サーバー」と「サーバ」、「エレベーター」と「エレベータ」のように、語尾の長音符号(ー)の有無だけが違うカタカナ語も、表記ゆれが起きやすいポイントです。造語やファンタジー独自の名称であればなおさら、書き手自身がどちらの表記で書き始めたかを正確に覚えていないことも珍しくありません。
指摘は「正解」ではなく「見直す候補」
こうしたチェックが検出するのは、あくまで「見直す価値がある箇所の候補」であり、必ず修正すべき誤りとは限りません。意図的な反復表現や、キャラクターの口調上あえて表記を揃えていない場合もあります。検出結果はそのまま鵜呑みにせず、一つひとつ「これは意図した表現か、それとも見落としか」を自分の目で判断する材料として使うのが適切な向き合い方です。
モノ書きでの使い方
モノ書きが公開している表記ゆれチェックツールは、本文を貼り付けるだけで、語尾の連続・多用しがちな表現・記号や数字の表記ゆれ・似たカタカナ語の候補をその場で洗い出します。会員登録不要で、入力内容はブラウザ内だけで処理されどこにも送信されないので、公開前の作品でも気軽に試せます。