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投稿サイトで読んでもらうための、あらすじ・キャッチコピーの書き方

あらすじは「要約」ではなく「宣伝文」

あらすじを書こうとすると、つい物語の展開を順番になぞる要約文になってしまいがちです。しかし投稿サイトにおけるあらすじの役割は、内容を正確に伝えることよりも、「これを読んでみたい」と思わせることにあります。同じ内容でも、書き方次第で読者の食いつきは大きく変わります。

要約とあらすじは似ているようで目的が違う文章です。要約は「何が起きるか」を漏れなく伝えるための文章であるのに対し、あらすじは「なぜ読む価値があるか」を伝えるための文章だと捉えると、書くべき内容も自然と絞られてきます。

結末を書く必要はない

あらすじに物語の結末まで書いてしまうと、読者は先の展開が分かった気になり、読む意欲が下がってしまいます。あらすじで見せるべきは、物語の出発点と、そこから主人公がどんな状況に投げ込まれるかまでで十分です。「その先どうなるのか」を読者自身に本文で確かめてもらう、という余白を意図的に残しておくことが大切です。

「誰が」「何を」「どうする」を一文で

あらすじの冒頭は、主人公が誰で、どんな状況に置かれていて、何をしようとしているのかを、できるだけ短い一文で示すのが効果的です。細かい設定や固有名詞をすべて詰め込もうとすると、読者は情報量に圧倒されて読むのをやめてしまいます。まずは骨格となる一文を決めてから、そのあとに補足情報を足していく順番で書くと、読みやすいあらすじになります。

一覧画面では冒頭の数行しか読まれない

多くの投稿サイトの一覧表示では、あらすじの全文ではなく冒頭の数十文字だけが表示されます。あらすじを書くときは、全文を読んでもらえる前提ではなく、最初の1〜2行だけで興味を引けるかどうかを意識して構成する必要があります。重要な情報ほど後半に書いてしまうと、一覧画面では読者の目に触れないまま終わってしまいます。

ジャンル・トーンが伝わる言葉を選ぶ

あらすじの内容そのものだけでなく、使う言葉の選び方も読者への伝わり方を左右します。コメディ寄りの作品なのに硬い文体のあらすじを書いてしまうと、実際に読み始めたときの温度差に読者が戸惑うことがあります。あらすじの文体そのものが、これから始まる物語の「予告編」の役割を果たしていることを意識すると、作品のトーンとあらすじの温度感を一致させやすくなります。

本文を書き終えてから書き直してもいい

あらすじは、執筆を始める前に固めてしまう必要はありません。書き進めるうちに当初の構想から内容が変わることはよくあるため、本文が完成した段階、あるいは連載がある程度進んだ段階で、実際の内容に合わせてあらすじを書き直す方が、結果的に読者の期待と本文のズレを防げます。

モノ書きでの使い方

あらすじの案をいくつか書き比べたいときは、アイディアノートに候補を並べて書いておくと、執筆画面を離れずに見比べられます。プロットボードで作品全体の構成を俯瞰しながら、「この展開が一番の見せ場になっているか」を確認しつつあらすじの核となる一文を練っていくと、本文の内容とズレのないあらすじに仕上げやすくなります。